2016年07月25日

表情と仕草の重要性



学生が描くストーリーマンガのキャラクター達は、表情と演技に乏しいものが多いです。

表情の描き分けが曖昧なので、描かれた絵からキャラクターの心情が伝わってこない。
仕草が棒立ちで、演技に乏しいので感情が伝わってこない。

「どんな感情なのか」は「どういう表情をしているか」を見て判断するわけですから、適切な表情の演技が出来ないと、感情表現はできない事になります。

表情だけで心情を伝えることには限度があります。
それを補足するのが身体の動きです。
身体で演技をさせるということです。

ただ立っているだけで、演技をしていないキャラクターを学生は描きがちです。

「怒っているらしい」ということは伝わっても、どういう怒り方をしているのかが伝わらない。
驚いているようだけれど、どういう驚きなのかが絵を見ただけでは伝わらない。
笑っているようにも見えるけど、そうではないようにも見える。
でもセリフの言い回しからすると、喜んでいる絵のはずだ・・・・???・・・・という体験がよくあります。

プロのマンガ家の先生の作品を見てみれば分かりますが、基本的に登場人物は皆表情が豊かでしっかりと演技をしています。

画力が必要だという事はもちろんですが、キャラクターを動かすには「役者としての演技力」の才能も必要な気がします。



posted by かとう at 07:53| Comment(0) | マンガ家を目指す皆さんへ

2016年07月18日

行動力の話



体験入学の参加者で「入りたいのだけれど、自分にマンガが描けるか絵が上手になるだろうかと不安です」と訴えてきた人がいました。
マンガを描いた事がない自分が、専門学校に入ってやっていけるのだろうか?という心配を抱えているのです。

「描かないで頭で妄想するだけ」だから不安になる。
まず描いてみてどこが描けないのか分かれば、それはもう不安ではなく「どう描いたらいいのか」という目標になります。

ただし、「どう描いたらいいのか」という目標ができたからといって、何もしなければいつまでも描けるようにはなりません。
人によって描けるようになるまでの時間に差は出てきますが、行動によって必ず結果は出てくるものです。

結果が必ずしも希望通りになるとは限りません。
しかし、結果が出るからこそ次のステップに進めます。
不安がって躊躇し続けるのは、大切な時間を無駄に使っている事と同じだと気付きましょう。

行動をする事がとても大事だと思うのです。



posted by かとう at 05:28| Comment(0) | つれづれなるままに

2016年07月11日

持ち込みの話



編集部によって求めているものに違いがあるので、マンガを持ち込む際には「一社ではなく数社を回れ」といわれます。
分かってはいても精神的にかなりの負担になるので、なかなか実践は難しいものです。

先日、専門学校の一人の学生が持ち込みを決行しました。
19歳の女の子にはめずらしく、青年誌を希望している子でした。
わずかな時間で追い返され、玉砕して帰ってきたようです。

その作品は学校の課題とは別に描き上げたもので、私も見せてもらっており大変面白い作品だっただけに残念でした。
ただ、気になったのは持ち込み先。
この内容なら某編集部向きだと思ったので、そちらに持ち込むように伝えました。
早々にアポイントを取らせ再度持ち込みをした所、じっくり話をしてもらった末に担当付きになり、作品は預かりになったようです。

こういうことってよくある事のようです。
編集部の意向や担当さんとの巡り合いという運もあるのだろうと思うのですが、別の編集部に持ち込む事で、彼女の運命が変わったわけです。
もちろん「プロになるためのスタートラインに立っただけ」ですから,これからが大変なのは言うまでもありませんが。

だからと言って、何社にも持ち込みをすれば「必ずなんとかなる」というわけでもありません。
持ち込む作品自体がある一定のレベルをクリアしていない事には、どこへ行っても無駄に終わります。
「度胸をつける練習」という意味では成果はあるかもしれませんが、一定のレベルの作品を描ける力を身につける事が先決だと思います。

以前お世話になっていた地方の某専門学校では、年に一度バスを借り切って「持ち込みツアー」というイベントをしていました。
学校の課題で描いた作品を、みんなで揃って編集部に持ち込みに行こうという行事です。
当日になっても描き上げられず、バスの中でも作業していた猛者もいたようですが、当然やっつけ仕事になります。
そんな作品のレベルは、推して知るべしです。
そんな作品を見せられる編集者も気の毒です。

持ち込みをする事が「プロになるためのスタートライン」と思っている人がいるかも知れません。
持ち込みする事は誰でも出来ます。
持ち込みをして「評価され担当がついて初めてスタートライン」に立つ事になります。


posted by かとう at 05:00| Comment(0) | マンガ家を目指す皆さんへ

2016年07月04日

伝わりにくい表現



プロ未満の人が描く「伝わりにくいストーリーマンガ表現」のトップ3。

◎背景が描かれていないので、どこにいるのかが分からないコマ展開。

◎複数の人物が登場するのに、1コマに1人しか描かれないので、位置関係・状況が分からないコマ展開。

◎バストアップの絵が多く、ロングショットで動きが描かれていないので、何をしているのか分からないコマ展開。

推測できるこれらの主な原因は「絵(背景・動作)が描けない」という画力不足。
セリフだけで誤魔化そうとするから曖昧なコマになり、それが連続して更に分からないコマ展開になっていく。

ストーリーマンガを描く場合、ある程度の画力は必要不可欠です。
「ストーリーマンガが上手く描けない」というマンガ描き初心者の大きな原因はここにあるのだろうと思います。
posted by かとう at 05:01| Comment(0) | マンガについて考える