2016年09月26日

添削という仕事


ストーリーマンガの添削って、「感想を述べる」ことではない。
「どこ」が「どう具合が悪い」のかを「具体的に指摘」し、「どう直したらいいのか」を「具体的に示す」事。

例えば、「分かりにくい描き方なので、もっと分かりやすい描き方を!」とか添削されても、余りに抽象的すぎて役に立たない。

分かりにくいのは「絵」なのか「コマ展開」なのか「文法的な問題」なのか「ストーリー構成」なのか、あるいは…と、いくらでも該当するものが出てくるのはずだなのだ。


「具体的にどこが分かりにくい」のか、「なぜ分かりにくいのか」を指摘して、「どうしたら分かりやすくなるのか」をアドバイスして初めて添削といえる。

「未熟な作品」には「具合の悪い所」が山ほどあって、全てを具体的に指摘していったら大変な時間を必要とするし、指摘される方も混乱するばかりになる。

そこで、もっともポイントになる部分を指摘して添削する事になるが、「そんなことを聞きたいのではない」という場合もあるみたいで、なかなか難しい仕事だと思うことがある。




posted by かとう at 06:18| Comment(2) | myマンガ道

2016年09月12日

どの程度の描き込みのネームを描くべきか



専門学校に来る学生は、基本的に「ストーリーマンガ」初心者が多いです。
ストーリーマンガを描く勘所をつかんでもらう為に、最初は「ネーム」は丁寧に描いてもらっています。

そうしないと、「何が描かれているのか一向にわからないネーム」が出来上がってくるため、アドバイスのしようがないからです。
(大雑把でも、何が描かれているのか分かるように描くのは技術が要るものなので、ラフに分かるように描くのは、逆に初心者には難しい。)

ある程度ストーリーマンガを描くことに慣れてくると、ラフなネームでも何が描かれているのか分かるようになってきます。
丁寧にネームを描くと時間がかかるため、「もっとラフに描いて時間を有効に使うように」と指導を切り替えるのですが、そのタイミングが難しい。


丁寧に描くことに慣れてしまうと、「ラフに描くことが出来なくなる」という困った状況が起きるからです。

ネームに時間がかかる原因が、「丁寧に描いているから」…というのはよろしくない。
コマ構成・ストーリー展開・演出のチェックに時間をかけるのが、本来のネームの時間の使い方だからです。



posted by かとう at 12:26| Comment(0) | マンガ専門学校の講師の仕事

2016年09月02日

私の持ち込み体験


投稿を続け、賞に選ばれても一向に道が開けない時期でした。
持ち込みをしてみようと決意したのは26歳頃だったと思います。

投稿先はメジャー誌ばかりでしたが、持ち込み先はマイナー誌に絞りました。
(当時投稿していたメジャー誌というのは、少年マガジン、サンデー、キング(廃刊)、ジャンプ)

私が持ち込み先と決めたのは、読者をマンガマニアに絞った「マンガ少年」という月刊誌。
アポイントなしで直接編集部を訪ねました(今考えれば随分ムチャな行動です)。

銀座にあった朝日ソノラマという出版社。
受付で「マンガを見てもらいたいので、マンガ少年の編集長に会いたい」と伝えました。
追い込まれた人間は、平気でスゴイ事が出来てしまうのだなぁと思います。

初持ち込みの作品が預かりになり、数ヶ月後に雑誌初掲載となりました。

入稿が終わった暇な時期で、タイミング良く編集長がそこにいた。
編集長が部下任せにしないマンガ好きな人であった
…という運に恵まれた。

結局、人生で大切なものは「行動力と運」なのだと思うのです。


posted by かとう at 05:01| Comment(0) | myマンガ道