2016年10月25日

アドバイス出来る境界

「ストーリーマンガ」を、どの程度のレベルを目指して描いているかは、人によって様々なのだろうと思います。

専門学校では「プロを目指す」という前提で授業を進めますが、学生の意識が本気でそこに向いていないと内容が空回りする事になります。

内容を「分かりやすく」「読みやすく」描いて、読者に楽しんでもらうための「表現能力」を身に付けてもらう。
それが私の授業なのですが、この「表現能力」というのは極めようと思えば奥が深く、キリがないものです。

プロになるための最低ラインというのはあるので、そこまでのレベルには引き上げてあげたいと思うのですが、「レベル1」の人に「レベル10」向けのアドバイスを無理やり詰め込んでも、混乱するだけです。

現状の能力を判断し、一レベル繰り上げるためのアドバイスを個人別にせざるを得ません。
当然の事ながら、人によってアドバイス内容は違いますし、アドバイス量も異なります。

レベルの高い人にはレベルの高いアドバイスをすることになりますが、気をつけなくてはいけないことがあると最近気付きました。

ある一定の基本的な表現をクリアし、さらにその上のアドバイスというのは「個人的なマンガ表現方法」のレベルに入り込んでしまう恐れがある…という事です。

どういうことかというと 、「アドバイスする側の個性」の押し付けになる可能性が出てくる‥ということ。
今まで考えた事もなかった視点だったので、ちょっとドキッとなり、気をつけなくてはならないと思いました。
posted by かとう at 07:45| Comment(0) | マンガ専門学校の講師の仕事

2016年10月18日

ストーリーマンガを描く上で、最初に身に付けておきたいこと。



どんなに面白いアイデアでも、そのアイデアの面白さが伝わらないような、分かりにくい表現になっていては話にならない。

どんなに上手い絵でも、何を伝えたいのか分からない展開では読むのがつらい。

どんなに面白いストーリーを考えついても、そのストーリーの面白さが伝わらない構成・演出では意味がない。

自分が描きたいと思っている事を、読み手にちゃんと伝わるように描く。
そのためにはどういう表現・構成・演出をすれば良いのか?
コマ構成・コマ展開を考える上で、とても大切なポイント。

絵は下手でも、とりあえずOK。
よくあるストーリー内容でも、とりあえずOK。

何を伝えたいのか、読み手の負担にならずストレートに理解出来るマンガ表現を身につける事が大事。

当たり前の事ではあるけれど、ストーリーマンガを描く上での基本。


posted by かとう at 04:49| Comment(0) | マンガ家を目指す皆さんへ

2016年10月05日

「読み切り」作品を描く時に意識してほしい事



扉をめくった後の「冒頭の見開き4ページ」以内に主人公をアピールし、「どんな主人公が何をする話なのか」を「面白そう!」と期待をさせる導入部である事がとても重要。

最初の4ページで「どういうマンガなのかが表現出来ていない」と、「面白そう」と思わせる事が出来ず、その後の展開も「よく分からないマンガっぽい」と判断される可能性があります。

大量に送られてくるコンテスト応募作品の場合、予選審査では最初の数ページでふるいにかけられます。
実際に私自身も予選審査を経験してみて、実感します。
冒頭の4ページが「何を見せようとするマンガなのか」が伝わる描き方がされていない作品は、最後まで「何を見せたいのか分からない」という事がほとんどです。

冒頭4ページはとても重要。
読者に食いついてもらう事が大事。
その基本は「どんな主人公が、何をしようとする内容なのか」を伝える事。
ぜひ頭に入れておいてください。


posted by かとう at 07:53| Comment(0) | マンガ家を目指す皆さんへ