2015年02月03日

原稿はキレイに


学生に最初の課題を出す際、原稿の内容や描き方以外に必ずアドバイスすることがあります。
「原稿に手の汚れ(特に手の脂分)が付かない様に、手の下には紙を敷くとか手袋などをはめるように!」
という事です。
このアドバイスの重要性は、マンガを長い間描いている人なら実感できるでしょうし、対策はちゃんとしているだろうと思います。

しかし、初心者には手で原稿が汚れるということが理解できないのでしょう。
何度か注意をするのですが、わずらわしいからなのか学生のほとんどは結局直接手を原稿に押し付けて描いています。
あがった原稿が汚くても、本人は平気です。

印刷に支障がない汚れならば問題なしではあるのですが、(程度にもよりますが)汚れた原稿は手にした時に不快感があります。
手の脂分を紙が吸収して紙がヨレヨレになっていたり、脂分にこびりついて綺麗に消えていない鉛筆の黒い部分が残っていたりなど、決して見栄えの良いものではありません。
持ち込みや投稿作品として編集者が手にした時、描き手の原稿に対する姿勢を感じとって、印象としてはマイナスになるだろうと思います。

私自身は独学でマンガを学んだので、「手で原稿が汚れる」という事は誰にも教えてもらう機会がありませんでした。
ある時期に「なんでこんなに原稿が汚れてしまうのだろう・・・」と気になり、直接手を原稿にこすり付けているからだと気づいて以来、手の下には紙を敷いて描くようになりました。

学校というのは、そういう有益な情報を前もって知ることができる場なのですが、受け取るサイドがそれをスルーしてしまうと全く無駄になってしまいます。
いくら知ってもらおうと思っても、本人にその気がなければ、アドバイスは届きません^^;

もちろん、学生の中には私が言ったことを誠実に受け止めて、実践してくれている子もいます。
そういう子は伸びるのも早いです。


posted by かとう at 14:40| Comment(0) | 私のマンガ授業