2017年02月07日

化ける!


つくばの専門学校も卒業制作を終え、あとは卒業式を待つばかりという時期になりました。
2年間に渡って授業でマンガを描き、マンガを描いたこともなかった子が、個人差こそあれマンガが描けるようになります。
それでもプロ並みの作品を描き上げるレベルまでは、そう簡単には到達しないものです。

その子は、学校に入ってから本格的にマンガを描き始めたという子でした。
最初の課題はかなりぎこちないものでしたし、1年生の時に提出された課題は下手ではないけれど、取り立て褒められるようなものでもありませんでした。
2年生前期の課題は、絵はしっかりはしてきたけれど、コマ展開がやや分かりにくく、詰め込み過ぎて今ひとつな作品でした。
センスはとてもいいし、勘所もしっかりしている子です。
1年半で、これだけ描けるようになっただけでも大したものだと思っていました。

先日、卒業制作の課題が提出されたので作品を見たところ、マジで驚きました。
もちろんネームのチェックはしていますし、こうしたらいいよというアドバイスはしたものの、出来上がった作品は興奮する程の完成度の高いものでした。
「ペン入れ・仕上げで作品を面白く見せる能力」が、予想をはるかに超える出来栄えになっていたのです。
信じられない!スゲエ!アンビリーバボー!です。
講師生活をしてきて初めて、「続きを読みたい!」と思った瞬間でした。
「化ける」って、こういう事を言うのでしょうね。
持ち込みに行けば、間違いなく担当が付くレベルです。

私は根が正直なので、ホントに出来のいい作品に出会うと「興奮を隠しきれず」褒めてしまいます。
それは相手にもきっと伝わっていると思うので、自信をもってくれたらいいなと思っています。
今まで100点という点数を学生の課題に与えた事はないのですが、きっと100点をつけると思います。

こういうことがあるから、講師という仕事は感動的で楽しいのです。



posted by かとう at 06:13| Comment(0) | マンガ専門学校の講師の仕事